甲武信ヶ岳。 [trekking]
2011年7月17日(土)のお話。
山梨県(甲斐国・甲州)と埼玉県(武蔵国・武州)と長野県(信濃国・信州)の県境に跨り、
その頭文字を称された甲武信ヶ岳を歩いてきました。
当初、いくつものルートを持つ甲武信ヶ岳を歩くのに、どこからのアプローチにしようかと思案。
自宅のある神奈川県から考えると西沢渓谷からのピストンがベストなのですが、
如何せん、CTが10時間くらい…は長くないですか?
日が長いので何とかなるかとも思いましたが、早起きも苦手…趣味「山歩き」とは言えませんね。
と言うわけで…
日帰りルートとして人気のある長野県側の毛木平からのアプローチをチョイスしました。
ただ、脳内でCT10時間を覚悟していたので、少しは歩こうと十文字峠を経由するルートにします。
3連休でしたが、夜明け前は車も空いています。
忍野付近で見た朝日で気分も上がり、清里付近で小雨に見舞われ気分が落ちる。
そんな一喜一憂をしながらも、起点となる毛木平駐車場に付いた頃には一面青空でした。
その毛木平駐車場は予想に反して広く、トイレも水洗でキレイです。
ちなみに少し話が前後しますが…
途中、こんな素敵な高原野菜を作っている道を走り抜けてきます。
また、少しだけ砂利道もありますが、個人的な経験から私見「舗装路」のようなものでした。
そして準備をさっさと済まして、私にしたら早い朝6時半過ぎに山歩き開始です。
歩き始めは幅員のある土の林道で、陽を浴びた葉っぱがとても目に優しく飛び込んできます。
空気も涼しい早朝の気温は21℃程度、快調なスタートが切れます。
駐車場からものの数百メートル行った先に、十文字峠との分岐地点があります。
何時間後には、反対側から自分がやってくるはずです。
本日のハイクアップは千曲川の源流に向かい、西沢を遡るように沢沿いを歩きます。
しばらくは“千曲川源流に至る”の標識通りに歩いて行くことになるので、
正直、千曲川の源流に着くまでは、甲武信ヶ岳はおまけのような存在となります。
常に鳥のさえずりに沢のせせらぎが聞こえ、沢沿いと言うことで吹く風も確かに涼しい。
苔むす隙間を小さな小さな千曲川が流れ、
また、どことなく屋久島の白谷雲水峡と思えるこの風景は、
完全に「もののけ姫の森」になっています。
途中の“ナメ滝”辺りは、程よい休憩ポイントとなっており、
気付けば…快調な歩みは、ここまで休憩なしで歩いてきちゃいました。
その先には、数ある標識のメインイベントであった“千曲川信濃川水源地標”があります。
で、実際の水源地はこんな感じ。
拡大↓ 石の隙間から湧き出ていました。
ここが全長367㎞の源流部分であると思うと、不思議とナゼか感慨深くなります。
そしてやっとのことで標識も“甲武信ヶ岳”が中心になります。
そしてココから一気に高度を稼ぎます。
そして国師ヶ岳から連なる稜線に出ると…じゃあ~ん。
恒例の富士山です。
そして前方には甲武信ヶ岳のピークもお目見え。
そして予定よりもだいぶ早く山頂へ到着。
360度とまでは言えませんが、大きな展望が広がっています。
左から富士山に南ア、手前に国師ヶ岳や金峰山周辺の山、その隙間は大弛峠で間に白峰三山、
右奥は八ヶ岳の面々、頭上には真夏の空が広がっております。
そして今回の山行は久しぶりの回遊ルート。
車山行が主の私にとって、ピストンではない山歩きは久しぶりです。
そして向かうは埼玉県の最高峰となる三宝山。
お庭のような山頂は、まったくの展望なし…最高峰なのに少し残念です。
途中にはお尻のようにパックリと割れた、見た目通りの尻岩です。
岩の上に生えている木々の生命力には感心させられます。
尻岩から先、武信白岩山や大山は少し岩っぽくなり、雰囲気もやや変わってきます。
この武信白岩山で休憩をしようと思っていたのですが、登頂禁止に…残念だ。
この十文字峠を経由するルートは、三宝山、武信白岩山、大山と続く稜線歩きになり、
アップダウンの続くルートだけに、敬遠されているのか人気が少ないようです。
ちなみに一番奥の山が三宝山です。
そして十文字峠には十文字小屋があり、テン場もありました。
十文字峠からはひたすら九十九折に高度を落としていき、
沢の音が聞こえ平坦な道に変わるその先に、千曲川源流挟霧橋が架けられております。
その先には西沢ルートとの分岐地点があり、と言うことは毛木平駐車場もすぐそこです。
しめて7時間弱の山歩きでしたが、はじめに考えていた10時間でも行けたかもしれませんね。
ちなみに、まだ13時半前だったもので…
帰路、清里に立ち寄り、灼熱の中で観光客と一緒に長蛇の行列に並びソフトクリームをGET。
疲れた身体に甘いものは効きます。
それにしても地上は暑い…
山梨県(甲斐国・甲州)と埼玉県(武蔵国・武州)と長野県(信濃国・信州)の県境に跨り、
その頭文字を称された甲武信ヶ岳を歩いてきました。
当初、いくつものルートを持つ甲武信ヶ岳を歩くのに、どこからのアプローチにしようかと思案。
自宅のある神奈川県から考えると西沢渓谷からのピストンがベストなのですが、
如何せん、CTが10時間くらい…は長くないですか?
日が長いので何とかなるかとも思いましたが、早起きも苦手…趣味「山歩き」とは言えませんね。
と言うわけで…
日帰りルートとして人気のある長野県側の毛木平からのアプローチをチョイスしました。
ただ、脳内でCT10時間を覚悟していたので、少しは歩こうと十文字峠を経由するルートにします。
3連休でしたが、夜明け前は車も空いています。
忍野付近で見た朝日で気分も上がり、清里付近で小雨に見舞われ気分が落ちる。
そんな一喜一憂をしながらも、起点となる毛木平駐車場に付いた頃には一面青空でした。
その毛木平駐車場は予想に反して広く、トイレも水洗でキレイです。
ちなみに少し話が前後しますが…
途中、こんな素敵な高原野菜を作っている道を走り抜けてきます。
また、少しだけ砂利道もありますが、個人的な経験から私見「舗装路」のようなものでした。
そして準備をさっさと済まして、私にしたら早い朝6時半過ぎに山歩き開始です。
歩き始めは幅員のある土の林道で、陽を浴びた葉っぱがとても目に優しく飛び込んできます。
空気も涼しい早朝の気温は21℃程度、快調なスタートが切れます。
駐車場からものの数百メートル行った先に、十文字峠との分岐地点があります。
何時間後には、反対側から自分がやってくるはずです。
本日のハイクアップは千曲川の源流に向かい、西沢を遡るように沢沿いを歩きます。
しばらくは“千曲川源流に至る”の標識通りに歩いて行くことになるので、
正直、千曲川の源流に着くまでは、甲武信ヶ岳はおまけのような存在となります。
常に鳥のさえずりに沢のせせらぎが聞こえ、沢沿いと言うことで吹く風も確かに涼しい。
苔むす隙間を小さな小さな千曲川が流れ、
また、どことなく屋久島の白谷雲水峡と思えるこの風景は、
完全に「もののけ姫の森」になっています。
途中の“ナメ滝”辺りは、程よい休憩ポイントとなっており、
気付けば…快調な歩みは、ここまで休憩なしで歩いてきちゃいました。
その先には、数ある標識のメインイベントであった“千曲川信濃川水源地標”があります。
で、実際の水源地はこんな感じ。
拡大↓ 石の隙間から湧き出ていました。
ここが全長367㎞の源流部分であると思うと、不思議とナゼか感慨深くなります。
そしてやっとのことで標識も“甲武信ヶ岳”が中心になります。
そしてココから一気に高度を稼ぎます。
そして国師ヶ岳から連なる稜線に出ると…じゃあ~ん。
恒例の富士山です。
そして前方には甲武信ヶ岳のピークもお目見え。
そして予定よりもだいぶ早く山頂へ到着。
360度とまでは言えませんが、大きな展望が広がっています。
左から富士山に南ア、手前に国師ヶ岳や金峰山周辺の山、その隙間は大弛峠で間に白峰三山、
右奥は八ヶ岳の面々、頭上には真夏の空が広がっております。
そして今回の山行は久しぶりの回遊ルート。
車山行が主の私にとって、ピストンではない山歩きは久しぶりです。
そして向かうは埼玉県の最高峰となる三宝山。
お庭のような山頂は、まったくの展望なし…最高峰なのに少し残念です。
途中にはお尻のようにパックリと割れた、見た目通りの尻岩です。
岩の上に生えている木々の生命力には感心させられます。
尻岩から先、武信白岩山や大山は少し岩っぽくなり、雰囲気もやや変わってきます。
この武信白岩山で休憩をしようと思っていたのですが、登頂禁止に…残念だ。
この十文字峠を経由するルートは、三宝山、武信白岩山、大山と続く稜線歩きになり、
アップダウンの続くルートだけに、敬遠されているのか人気が少ないようです。
ちなみに一番奥の山が三宝山です。
そして十文字峠には十文字小屋があり、テン場もありました。
十文字峠からはひたすら九十九折に高度を落としていき、
沢の音が聞こえ平坦な道に変わるその先に、千曲川源流挟霧橋が架けられております。
その先には西沢ルートとの分岐地点があり、と言うことは毛木平駐車場もすぐそこです。
しめて7時間弱の山歩きでしたが、はじめに考えていた10時間でも行けたかもしれませんね。
ちなみに、まだ13時半前だったもので…
帰路、清里に立ち寄り、灼熱の中で観光客と一緒に長蛇の行列に並びソフトクリームをGET。
疲れた身体に甘いものは効きます。
それにしても地上は暑い…
2011-07-18 15:16
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コメント(7)
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そうなんですね~
この山は、信濃川の源流としても有名です。
槍ヶ岳も信濃川の源流となっていますが、距離がやや短いためか?甲武信岳が源流と定義されています。
もちろん標高は槍が高いですのにね~
by もうぞう (2011-07-18 19:28)
>もうぞうさん
きっと源流は遠くにある方を定義しているのでしょうね。
長さ勝負ってコトでしょう。
でも、ホントに一つ一つの水源って小さなもので、
そんな小さな水源がいくつもの支流をつくり、
一つにまとまり信濃川を形成して日本海に流れているのかと思うと、
またまた感慨深くなります。
by hide (2011-07-18 22:53)
この富士山の見え方いいですね~。
青空もすっきり。
hideさんなら、10時間も行けちゃいますよ。
私は絶対最短コースを探しますが。
花はなかったですか?
by nousagi (2011-07-19 09:21)
もののけ姫の森、いい雰囲気ですね。
千曲川信濃川水源地は、ここにあったのですか。
水源地って何だか不思議
これがやがて あの大河になるんですものね。
by はなねこ (2011-07-19 21:14)
>nousagiさん
いやいや…さすがに10時間はキツそうですよ。
試すかどうかは分かりませんが、
久しぶりにどこかのガッツリコースも試したいとも思っています。
甲武信ヶ岳で見かけたお花はシャクナゲですかね。
有名なようですね、沢山ありましたが時期がズレ…
少しだけ見ることが出来たのはラッキーでしたね♪
>はなねこさん
正直、水源地って初めて見たような気がします。
それも日本一の川の水源地を見れたのは、
貴重な体験だったのかもしれませんね。
ほんの一跨ぎの小川がやがて大河に…
ロマンを感じますね。
by hide (2011-07-19 22:49)
甲武信岳から十文字峠までのコースは好きなコースです。
by ロバ (2011-07-21 00:16)
>ロバさん
西沢ルートは賑やかでしたが、
一転して十文字峠までの稜線は喧騒外れた感じでのんびり出来ました。
ただ、シャクナゲのオンシーズンには混みそうですね…
ホント、西沢のピストンにしなくて良かったです♪
by hide (2011-07-21 00:44)