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リベンジ武尊山。 [trekking]

2012年4月28日(土)のお話。

昨年敗退した山をリベンジしようと1年ぶりに武尊山を歩いてきました。
昨年は5月中旬であったことに油断して、アイゼンやピッケルを持参せず軽装で挑み敗退…
今年はその教訓を活かしての再チャレンジです。

昨年に続き今年も“SNOWPAR OGNAほたか”から前武尊を経由して沖武尊を目指します。
P4286093.JPG
今年は少し時季が早かったので、クローズしたゲレンデにもまだ雪がいっぱい。
昨年は雪のないゲレンデに春の息吹を感じる蕗の薹(ふきのとう)の姿もチラホラだったのですが、
今年はまだまだ深い雪の中で眠っているようでした。

GW初日の天候は雲ひとつない快晴の空が広がり、
P4286094.JPG
陽射しは強く気温も上昇、しかし爽やかな風のおかげで体感的に心地良しです。
P4286095.JPG

そして約3時間弱で前峰の前武尊に到着。
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約1年振りに再会した日本武尊さんもまだ雪に埋もれてしまっています。
P4286097.JPG
そんな雪の影響でCTの約1.5倍くらい時間が掛かってしまいました。

さて、ここからが武尊山のリベンジ本番。
P4286102.JPG
今回はトレースなしでの挑戦です。

そして昨年敗退した剣ヶ峰東面のトラバースですが、
P4286105.JPG
今回はアイゼンにピッケルの装備もあるので滑落に対するリスク管理はできたのですが、
晴天の昼過ぎで気温も25℃を超え雪がだいぶ緩くなってきている様子。
そのため雪崩が心配に…山歩きの経験を重ねたことによる不安だと思います。

一歩一歩、水っぽくなってきた斜面にトレースをつけながらゆっくりトラバース。
昨年敗退したポイントもアイゼンとピッケルのおかげで難なくクリアーすることができました。

そしていよいよ未体験山域に突入していきます。
P4286107.JPG
前方にそびえるは次峰の家ノ串なのですが、直進東側には雪庇が見えます。
P4286108.JPG
さすがにそこを通ることは出来ません。

ともなれば別のルートを探してみるのですが、どうやら南側斜面に登れそうなところがあります。
P4286115.JPG
しかし画像では伝えらづらいのですが、なかなかの急斜面。
そのうえ緩んだ雪は刺しこむピッケルのレスポンスを奪い…足元はつぼ足で大変の一言です。

そんな急登にてこずりやっとのことで家ノ串まで到着。
P4286112.JPG
振り向けば前武尊からの稜線が見渡せ、
その先は目的地の沖武尊まで続く稜線へと繋がっています。
P4286111.JPG
が、「まだ、だいぶ道のりがあるな」と言うのが率直な感想でした。

と言うのも、既に時計の針は13時30分を指してしまっています。
CTでは50分ほどの距離のようですが、何だか時間的に厳しい感じになってきました。
歩き始めて既に4時間強が経過…仮にCT通りに歩いて山頂には14時20分に着く予定ですが、
今までの登りにはCTの1.5倍の時間がかかっている訳で…この先もCT通りに着くとは思えません。
更に5時間かかった道のりを14時20分からの下山開始では遅すぎでしょう…しかも雪道です。

「撤退」
あ~武尊山2連敗。
山は逃げないと言われても悔しいです。

ちなみに過去の山歩きで敗退したのは2回。
昨年の厳冬期天狗岳残雪期武尊山、そして今回の残雪期武尊山2連敗で3回目となりました。
一昨年まで一度も無かった敗退も昨年から3回を数えた…
それも経験を重ねたことによる慎重さ故の結果なのではないかと思っています。

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コメント 8

もうぞう

これだけ雪が多いと、時間がかかるでしょうね。
それに道も分かりにくいし。
次は3度目の正直!
by もうぞう (2012-05-03 19:12) 

はなねこ

hideさん、お帰りなさい♪
雪山のことはよくわからない私ですが、春の柔らかい雪は歩きにくいんですよね。
>経験を重ねたことによる慎重さ故の・・・
これはよくわかる気がします。

素晴らしい眺めの日だったからこそのくやしさもあるでしょうが
またチャレンジする楽しみができましたね。
by はなねこ (2012-05-03 23:05) 

Jetstream777

積雪期ではないですが、オグナは雨で撤退。 積雪期のこのコースは難しいですね。 結局無雪期に牧場から再登も、結構な岩場がありました。 この山は地味だけど侮れない山ですね。 危ないと思ったら、やめた方がいいと思います。 
次回挑戦時は、もっと早く出かけけてください。 人のことは云えないのに。。 (笑)
by Jetstream777 (2012-05-03 23:47) 

nousagi

雪山は、それだけ厳しいということですよね。
そんな山に挑戦する経験をしっかり持って
慎重に臨んでいるのですから、
また次に繋がりますね。
by nousagi (2012-05-04 00:52) 

Fjirou

私が富士五湖を自転車で走った日ですね。
あの日は天気が良くて気持ちがよかったです。

山はまだまだ冬の状態ですね。
今年は特に寒かったので残雪も多かったと思います。
山では安全が第一ですね、また次があります。


by Fjirou (2012-05-04 09:08) 

hide

>もうぞうさん

特に緩くなった雪は足がとられ、
一歩一歩進むたびに無駄な動きが伴います。
ホント、雪道は疲れます。
しかし「3度目の正直」と言うのはあるものですね。

>はなねこさん

ただいま!
雪山の経験を重ねるたびに臆病になっている気がします。
以前ならへっちゃらだと思っていたことにも不安が付きまとうようになり…
でも、これが本来の姿なんでしょうね。
それにしても群馬の山は遠いのでなかなか行けない…
それが悔しさを増長させるんですよね。
と言うこともあって、今回は…なんですよ♪

>Jetstream777さん

意外なんですが、皆さん武尊山を地味って言いますね。
Jetstream777さんもそう感じているみたいで^^;
それにしてもご指摘の通りの敗退理由ですよ。
山歩きが好きなのに早起きが出来ない…これは致命的ですよね。

>nousagiさん

慎重に行動する、無茶はしない。
これは鉄則であり基本や大前提でもありますよね。
今更ながら感覚的に感じるようになった気がします。
山では当たり前のことを当たり前に守り、
末永い山歩きLIFEを楽しんでいきたいものです。

>Fjirouさん

そうそう、その日のことです。
私もFjirouさんの記事を読んでいて同じ日だと思っていました。
この日は全国的に晴天でアウトドア日和でしたよね。
サラリーマンの私にとって土日にこのような晴天はありがたいです♪

by hide (2012-05-04 10:12) 

ロバ

昨年、秋の武尊神社からのルートで登り真下が、結構手応えのある山でした。
引き返した決断は正解だと思います。
写真を見るとまだまだ雪が深そうですね。
by ロバ (2012-05-04 17:12) 

hide

>ロバさん

ロバさんの武尊山記事はリアルタイムで拝見しましたよ。
意外と傾斜がきついところもあり、
無雪期でも大変な山なんだと感じておりました。
また、この残雪期と言うのは厄介な時季で、
無駄に労力を消費するのに苦慮します。

by hide (2012-05-06 02:27) 

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