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硫黄岳。 [trekking]

全国的に寒波に包まれた2011年1月15日(土)は2年ぶりに厳冬期の硫黄岳。
今年の初歩きです。

関東以外の太平洋側でも降雪予報となった寒波の襲来で、
歩き始めの夏沢鉱泉am9:30の気温はマイナス10℃を指しています。
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雪質はサラサラのパウダースノー、さすがに気温が低いだけはあります。
トレースありの乾いた雪を踏みしめ、まずはオーレン小屋を目指しハイクアップです。
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そんな標高2,330mに位置するオーレン小屋は冬季休業中ですが、
小屋の隙間を利用した休憩ポイントではあります。
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そして次は夏沢峠に向けて歩きます。
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夏沢鉱泉から夏沢峠までは、このように雪の付いたしらびその原生林を抜けていきます。
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そして夏沢峠にあるヒュッテ夏沢・山びこ荘とも冬季休業中ですが、
ここも小屋の隙間で風が凌げるので休憩ポイントとしては最適です。
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夏沢峠の積雪量は2年前の同時期に比べ少ないですね。

この先すぐに森林限界を抜けるため、
ここ夏沢峠にてアイゼンとピッケルの装備をしておきます。
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そして予想通り、森林限界を抜けた辺りから傾斜も風も強くなります。
先行者も頑張って登っているのが見えますので、私も頑張ります。
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さっきの夏沢峠までは深々と静かに降っていた雪も森林限界以上では吹雪へと変貌…
10m~15m先で視界が切れてしまっています。
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そんなホワイトアウト寸前では大きなケルンが目印として役立ちます。
ただ、視界が利かないと言うことは少し平常心を失い恐怖心を煽られてしまいます。
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そんな状況ですのでケルンと爆裂火口の脇を確認しながらゆっくりと歩き、
夏沢鉱泉から約3時間で硫黄岳ピークへ無事に到着することが出来ました。
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山頂の道標は相変わらずどこを指しているのか分からない…
ただ、これを見たくてここまで来たといっても過言ではない代物です。
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その広大すぎる硫黄岳山頂は無駄に動き回ると方向を見失いそうでリスキーな感じがします。

そんな山頂にいると山岳部の学生さんでしょうか?横岳方面よりやって参りました。
大きなザックを担いでストイックな方々です。
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私は早々に写真撮影を終わらせ(と言っても吹雪で何も見えないので…)撤収します。
前回の硫黄岳で知識として培ったバッテリーの充電量低下問題ですが、
今回持ち込んだOLYMPUS PEN Liteのバッテリーは意外にもったのですが、
予備として持って行ったFINEPIXのバッテリーは既にダメでした。
当然、携帯電話のバッテリーも貧弱状態に…
ただ今回、OLYMPUS PEN Liteのレンズが寒さで出難いというのも経験しました。
さらに写真撮影をするたびにグローブを外すという行為もリスクが高いですね。
指先など先っちょから冷えてきますので…
総じて、あまり厳冬期の山歩きでは写真撮影はしないのが無難だと悟りました。

そう言えば山頂では確認しなかった気温ですが、
下山時の夏沢峠ではマイナス24.5℃になっておりましたよ。
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そんな2011年初歩きでは絶景に出逢うことが出来ませんでしたが、
吹雪の中歩いたこの満足感と達成感は初歩きとしても良い経験となりました。

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