西穂独標。

2011年2月6日（日）のお話。

安定した天候が続くとの予報に期待を抱き北八ツから北アに移動、
もう一つのsnow trekkinngを楽しむとします。

向かった先は岐阜県の奥飛騨温泉郷、道路はしっかり除雪されておりノーマルタイヤでも問題なし。
当日もロープウエイで労せずピックアップしてもらいます。
が、観光客で大混雑な新穂高ロープウエイは増便対応で次から次へと人を運んでいます。
通常30分間隔の運行スケジュールですが、混雑時には増便しているので対応良しです。

終点の西穂高口駅からも北アの峰々が見渡せ、観光客の歓声もあちらこちらで聞こえます。
また、登山道に続く雪の回廊でも観光客の皆さんが雪に戯れておりました。
でも、私はもっと素晴しい景色に雪遊びを堪能するべく独標まで行ってみます。


稜線上に建つ西穂山荘までは1時間ちょっと、既に観光客の喧騒からは離れています。


そして予定通り1時間ちょっとで西穂山荘に到着です。
ここまではトレースもしっかり付いており、気軽に雪山歩きが楽しめるようになっていました。
ただ、山荘手前の急登ではアイゼンを装着した方が歩きやすいです。


喫茶、軽食、土産の西穂山荘、さすが北アの山荘ですね。
ここの西穂ラーメンは絶品だそうです。


そんな山荘前の広場では数張りのテントも…寒そうです。
でも霞沢岳を眺め、テントから見る朝日なんてのも見てみたいですね。


そしてこの西穂山荘からは森林限界を超えていきます。


振り返り、焼岳に乗鞍岳です。


前方には西穂、ピラミッドピーク、独標の頂もくっきり見えてきました。


右には上高地。


左には笠ヶ岳。


そんなハイクアップ中も常に北アの大展望に包まれ…もうたまりませんね。


そして周りは白と青の世界が広がり。


空も近く。


エビの尻尾も成長しています。


大展望に包まれたハイクアップもあと少し、独標には先行者の姿もチラホラ見えてます。


振り返る…最後の独標取り付きは岩稜の急登、だいぶ傾斜がキツイです。


これはもう完全なる岩稜地帯、アイゼンを引っ掛けないように要注意です。


そして着いた西穂高岳独標からは、期待通り360度の大パノラマが広がっていました。
更にすぐ先にはピラミッドピークに、西穂高岳、間ノ岳の姿も間近に見えます。


その奥にはジャンダルムに奥穂高岳、吊り尾根に前穂高岳の展望。


やはり北アの雪山歩きはテンション上がります。


当日の気温はマイナス5℃前後とそれほど寒くなく天候にも恵まれ、
1月の八ヶ岳に比べとても気持ちよく歩けました。
数年前の穂高山行の記憶も蘇り、2月の遠征も大満足なsnow trekkingとなりました。

ちなみに基本的な山経験があって…
天候が安定した上で8本歯以上のアイゼンさえ持っていれば、
日帰りで西穂山荘、もしくはそのすぐ先の丸山（好展望地）までなら誰でも行けると思います。
特に危険箇所もなかったので、是非、冬の北アを体験し感動してみてください。