間ノ岳・農鳥岳。 [trekking]
2011年9月12日(月)のお話。 つづきです。
満月で満天の星空はお預けでしたが、午前5時を過ぎれば今日の太陽が昇ってきます。
そしてモルゲンロートに染まる北岳。
今日もいい天気になりそうです。
2日目のプランは白峰三山縦走のメインイベントとなる間ノ岳・農鳥岳への稜線コース。
しかし、その先の大門沢小屋から奈良田間が大水による橋流出のため通行止めとのこと。
奈良田に降りれないのであれば戻ってくるしかありません…
と言う訳で、2日目はテントを北岳山荘にデポしたまま農鳥岳までピストンしてみることにします。
さて、最初は標高3,055mの中白根山までハイクアップです。
この中白根山は標高3,000mを超えているものの、間ノ岳の付属扱いのようです。
それにしても澄みわたる空が気持ちいい。
中白根山から振り返ると北岳。
先には間ノ岳。
贅沢すぎる景色だ。
北岳山行はこの先の間ノ岳とセットにして歩かれる方が多くいると聞きます。
CT往復3時間の稜線歩きと言うのも魅力、南アの醍醐味が凝縮されています。
そして日本第4位の高峰である間ノ岳にも間もなく到着、しかも貸切です。
だだっ広い平面的な山頂は高度感がないものの標高3,189mと奥穂とそう変わりません。
こんな雄大な南アの山を独り占め出来る平日の山行は最高です。
さて、ここからが本日唯一の苦行、高低差約400mのアップダウン。
農鳥小屋を示す案内標も斜度に合わせて首を下に傾けてます。
ただ、そこからの景色は南ア南部の山々が一望、いつか行ってみたい山々が並んでます。
それにしてもだいぶ高度を下げます。
ちなみに「ノウトリ→」看板が指す山が、目線的に目指す農鳥岳を指してますよ。
辺りは既に秋風を感じているのでしょうか、赤や黄色に染まる秋草がキレイです。
そしてのんびりとした農鳥小屋では、太陽からの恩恵を目一杯浴びながら布団干しの真っ最中。
まったく平和な時間が流れています。
のんびりした農鳥小屋を過ぎると、西農鳥岳への登り返しが始まります。
滴る汗を拭い、顔を上げれば太陽に向かってのハイクアップ。
標高3,000mの稜線歩き、意外と酸素が薄いのか身体に応えます。
再度、3,000mオーバーの西農鳥岳は農鳥岳より25m高い山、しかし特に何もなく通過点の様相。
西農鳥岳から農鳥岳へは岩稜帯の稜線を避けるように一旦高度を落としてトラバースしてきます。
そんな東西に長い頂を持つ農鳥岳も貸切。
今、歩いてきた間ノ岳に北岳の姿が素敵です。
ここからは更に塩見、鳳凰三山、富士山の姿がよく見えました。
そんな農鳥岳を独り占めして、北岳山荘で用意してもらったお弁当でランチタイム。
南アの景色だけをおかずにご飯が食べれそうですが…やはりそこは人の子。
やっぱり本物の炭水化物とたんぱく質を摂取したい、焼鮭弁当は何にも代えがたい美味さです。
あ~いつまでもココにいたい。
今日は月曜日、時間は昼前、皆バリバリ仕事している時間…私はどうやら天国にいるようです。
燦々と降り注ぐ太陽の恵みを身体中に浴び、耳からは風の囁きが聞こえ、鼻からは自然の香り、
口からは旨いお弁当を食し、目からは前後左右に広がる大好きな山が飛び込んでくる。
まさに生きているんだオレ!って事を五感で感じ取ってました。
そんな生きていることを実感しながらも、来た道を戻る時間も着実にやってくる。
ただ、もう英気を養った私にこんなアップダウンはお茶の子さいさいです。
とは言っても、さすがにそうも簡単にはいかず疲れたな…
って、そんな疲れるってことも生きている証拠なんですね。
2日目の夕、なかなかガスが取れずにキレイな夕日は見れなかった。
でも、奈良田方面通行止めにより、今日も稜線でテン泊である。
また、あの美しい日の出を見ることができるのか、
更に見ることのできなかった北岳山頂からの展望も再チャンスが出来た。
これはまさに運の良さと思い、今日もシェラフに潜りこみ明日の太陽を待つのでした。
明日へ続く…
満月で満天の星空はお預けでしたが、午前5時を過ぎれば今日の太陽が昇ってきます。
そしてモルゲンロートに染まる北岳。
今日もいい天気になりそうです。
2日目のプランは白峰三山縦走のメインイベントとなる間ノ岳・農鳥岳への稜線コース。
しかし、その先の大門沢小屋から奈良田間が大水による橋流出のため通行止めとのこと。
奈良田に降りれないのであれば戻ってくるしかありません…
と言う訳で、2日目はテントを北岳山荘にデポしたまま農鳥岳までピストンしてみることにします。
さて、最初は標高3,055mの中白根山までハイクアップです。
この中白根山は標高3,000mを超えているものの、間ノ岳の付属扱いのようです。
それにしても澄みわたる空が気持ちいい。
中白根山から振り返ると北岳。
先には間ノ岳。
贅沢すぎる景色だ。
北岳山行はこの先の間ノ岳とセットにして歩かれる方が多くいると聞きます。
CT往復3時間の稜線歩きと言うのも魅力、南アの醍醐味が凝縮されています。
そして日本第4位の高峰である間ノ岳にも間もなく到着、しかも貸切です。
だだっ広い平面的な山頂は高度感がないものの標高3,189mと奥穂とそう変わりません。
こんな雄大な南アの山を独り占め出来る平日の山行は最高です。
さて、ここからが本日唯一の苦行、高低差約400mのアップダウン。
農鳥小屋を示す案内標も斜度に合わせて首を下に傾けてます。
ただ、そこからの景色は南ア南部の山々が一望、いつか行ってみたい山々が並んでます。
それにしてもだいぶ高度を下げます。
ちなみに「ノウトリ→」看板が指す山が、目線的に目指す農鳥岳を指してますよ。
辺りは既に秋風を感じているのでしょうか、赤や黄色に染まる秋草がキレイです。
そしてのんびりとした農鳥小屋では、太陽からの恩恵を目一杯浴びながら布団干しの真っ最中。
まったく平和な時間が流れています。
のんびりした農鳥小屋を過ぎると、西農鳥岳への登り返しが始まります。
滴る汗を拭い、顔を上げれば太陽に向かってのハイクアップ。
標高3,000mの稜線歩き、意外と酸素が薄いのか身体に応えます。
再度、3,000mオーバーの西農鳥岳は農鳥岳より25m高い山、しかし特に何もなく通過点の様相。
西農鳥岳から農鳥岳へは岩稜帯の稜線を避けるように一旦高度を落としてトラバースしてきます。
そんな東西に長い頂を持つ農鳥岳も貸切。
今、歩いてきた間ノ岳に北岳の姿が素敵です。
ここからは更に塩見、鳳凰三山、富士山の姿がよく見えました。
そんな農鳥岳を独り占めして、北岳山荘で用意してもらったお弁当でランチタイム。
南アの景色だけをおかずにご飯が食べれそうですが…やはりそこは人の子。
やっぱり本物の炭水化物とたんぱく質を摂取したい、焼鮭弁当は何にも代えがたい美味さです。
あ~いつまでもココにいたい。
今日は月曜日、時間は昼前、皆バリバリ仕事している時間…私はどうやら天国にいるようです。
燦々と降り注ぐ太陽の恵みを身体中に浴び、耳からは風の囁きが聞こえ、鼻からは自然の香り、
口からは旨いお弁当を食し、目からは前後左右に広がる大好きな山が飛び込んでくる。
まさに生きているんだオレ!って事を五感で感じ取ってました。
そんな生きていることを実感しながらも、来た道を戻る時間も着実にやってくる。
ただ、もう英気を養った私にこんなアップダウンはお茶の子さいさいです。
とは言っても、さすがにそうも簡単にはいかず疲れたな…
って、そんな疲れるってことも生きている証拠なんですね。
2日目の夕、なかなかガスが取れずにキレイな夕日は見れなかった。
でも、奈良田方面通行止めにより、今日も稜線でテン泊である。
また、あの美しい日の出を見ることができるのか、
更に見ることのできなかった北岳山頂からの展望も再チャンスが出来た。
これはまさに運の良さと思い、今日もシェラフに潜りこみ明日の太陽を待つのでした。
明日へ続く…