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浜石岳。 [trekking]

2011年12月23日(金)のお話。

2011年を締め括る忘年山行は静岡県にある浜石岳にしました。
ここ浜石岳は駿河湾に面した山で富士山の好展望地、忘年山行には相応しい山です。

歩き始めは安藤広重が東海道五十三次に描いた薩埵峠。
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ここには駐車場があり、車山行の私にとっては都合のいい場所です。

当日はやや雲が多い空模様、天気予報では晴天だと言っていただけあって少し残念。
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ただ、眼下に広がる駿河湾には薄日も差し込んでます。

薩埵峠周辺は海を臨む南向きの斜面が広がり、みかん栽培に適した環境。
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潮風のミネラルで甘味が増すと言われているようです。

さて、この薩埵峠と浜石岳を結ぶルートは9月に直撃した台風の影響でダメージを受け、
未だに数多くの倒木が登山道を封鎖しているとの注意書きがありました。
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そして歩き始めてすぐ、目を疑うような光景を目の当たりにすることとなります。
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それは無尽蔵に倒れる木々が行く手を塞ぎ・・・
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あまりにも被害の規模が大きく、手の付けようがないといった感じ、
自然の脅威と言うか凄まじさを感じると共に、寂しさも感じる光景が広がっていました。
ちなみに上の画像で登山道は真正面進行方向で、倒木を越えていきます。

そんな倒木を跨ぎ、潜り、乗り越え、迂回しながら進むこと約10㎞で山頂へ。
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振り返れば歩いてきた山並みが、普段の様子と変わらずそこにあるように存在しています。
当然、山頂から見渡す限りでは激しい倒木も見えず、その凄まじさを窺い知ることはできません。
何事もそうですが、事実を知るには巨視的や微視的な目線で見ることが必要なのだと実感しました。

そして本日の目的である富士山はと言うと・・・
PC234545.JPG
天気予報ではなかった雲の中に佇み、終始顔を見せてくれることはありませんでした。

富士山も見る角度によって男性的であったり女性的であったりと姿を変えます。
自身の経験上、神奈川や山梨からの富士山はよく見る機会があり姿を良く知っているのですが、
正直、静岡からの姿はあまり印象がない・・・おっと、これではいけませんね。
様々な目線で物事を見るために、また静岡で山歩きをする必要があると実感した忘年山行でした。

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