十勝岳。 [trekking]
2013年9月4日(水)のだいぶ前のお話。
北海道遠征2つ目は十勝連峰の最高峰である十勝岳を歩きます。
この十勝岳は今も盛んに62-Ⅱ火口から噴煙を上げる活火山で、
周辺の温泉では二年前から温泉成分である塩化物イオン濃度が上昇したり、
今年6月には大正火口が青白く光る発光現象も確認されたりと、噴火の予兆では?
とも思えるニュース報道があった山です。
なんとも少し怖いですね・・・
それはさて置き、当日は十勝岳と美瑛岳の縦走を計画していたのですが・・・
朝5時に目を覚ますと外はどしゃ降り。
北海道にまで来て、天候不良の山歩きが続くのは少し気が滅入る訳で、
あ~ぁ、と思いながら小雨になるのを待っていたら、いつの間にか8時になってしまいました。
歩き始めは望岳台。
眺めは素晴らしいようですが、ご覧のとおり。
それでも、見えない十勝岳を目指し歩きます。
そんな沈んだ気持ちで歩いていると、少し辺りが明るくなったなと見上げてみれば、
ほんの僅かに青空が覗き、雲に虹が映っていました。
こりゃテンション上がりますね。
そんな天候に一喜一憂しながら、雲の平分岐までは火山礫や泥流跡の緩やかな道を上げ、
とりあえず十勝岳を目指してみます。
しかし風向きの関係でしょうか?
その先は登山道には62-Ⅱ火口からの噴煙が流れています。
地図にも火山性ガス要注意との記載があるも、実際はどの程度が要注意なのか?
注意と危険の境目を頭で廻らせても答えは出ず・・・結局、硫黄臭を嗅ぎながらハイクアップです。
ただ、このあたりで部分的に雲が切れたおかげで、
北海道に来て初めて清々しい光景を見ることが出来ました。
やっぱり青空は素敵です。
そして一旦、昭和火口まで登り詰めると周囲の山々が視界に入り、
そこには十勝岳と違い、緑に包まれた素敵な山容の美瑛岳の姿がありました。
ただ、一向にガスの晴れない十勝岳については不気味な模様だけが目に付き、
まるで藤子不二雄Aの怪物くんに出てくる怪物ランドのようです。
ちょっと一人だと怖いです。
しかし登山道はこの崩壊した火山礫を上げるように続き、
その後は山頂に向かってガレ場を登り詰め、
標高2,077mの山頂となります。
が、何も見えず・・・またしても「でっかいどう」を感じることが出来ませんでした。
さて、この十勝岳からは美瑛岳方面と上ホロカメットク山方面へ分岐しています。
計画では美瑛岳方面へ縦走する計画でしたが・・・何も見えません。
なので、さすがにちょっと縦走する勇気が湧かず、ピストンにすることとしました。
あとそう、画像では伝わりませんが風も強かったと言うことも怖気づいた一因でもあります。
下山の途、振り返れば相変わらず山頂付近にガスが立ち込めているものの、
中腹あたりで一気に天候が好転、
さっきまでの天候が嘘のように青空が広がりました。
そんな訳で十勝岳避難小屋ではのんびりと光合成をしながらのお茶休憩。
そして数少ない植物たちの写真撮影会。
おかげさまで、
やっと「でっかいどう」を感じることが出来ました。
やっぱり山歩きには太陽がお似合いですね。
北海道遠征2つ目は十勝連峰の最高峰である十勝岳を歩きます。
この十勝岳は今も盛んに62-Ⅱ火口から噴煙を上げる活火山で、
周辺の温泉では二年前から温泉成分である塩化物イオン濃度が上昇したり、
今年6月には大正火口が青白く光る発光現象も確認されたりと、噴火の予兆では?
とも思えるニュース報道があった山です。
なんとも少し怖いですね・・・
それはさて置き、当日は十勝岳と美瑛岳の縦走を計画していたのですが・・・
朝5時に目を覚ますと外はどしゃ降り。
北海道にまで来て、天候不良の山歩きが続くのは少し気が滅入る訳で、
あ~ぁ、と思いながら小雨になるのを待っていたら、いつの間にか8時になってしまいました。
歩き始めは望岳台。
眺めは素晴らしいようですが、ご覧のとおり。
それでも、見えない十勝岳を目指し歩きます。
そんな沈んだ気持ちで歩いていると、少し辺りが明るくなったなと見上げてみれば、
ほんの僅かに青空が覗き、雲に虹が映っていました。
こりゃテンション上がりますね。
そんな天候に一喜一憂しながら、雲の平分岐までは火山礫や泥流跡の緩やかな道を上げ、
とりあえず十勝岳を目指してみます。
しかし風向きの関係でしょうか?
その先は登山道には62-Ⅱ火口からの噴煙が流れています。
地図にも火山性ガス要注意との記載があるも、実際はどの程度が要注意なのか?
注意と危険の境目を頭で廻らせても答えは出ず・・・結局、硫黄臭を嗅ぎながらハイクアップです。
ただ、このあたりで部分的に雲が切れたおかげで、
北海道に来て初めて清々しい光景を見ることが出来ました。
やっぱり青空は素敵です。
そして一旦、昭和火口まで登り詰めると周囲の山々が視界に入り、
そこには十勝岳と違い、緑に包まれた素敵な山容の美瑛岳の姿がありました。
ただ、一向にガスの晴れない十勝岳については不気味な模様だけが目に付き、
まるで藤子不二雄Aの怪物くんに出てくる怪物ランドのようです。
ちょっと一人だと怖いです。
しかし登山道はこの崩壊した火山礫を上げるように続き、
その後は山頂に向かってガレ場を登り詰め、
標高2,077mの山頂となります。
が、何も見えず・・・またしても「でっかいどう」を感じることが出来ませんでした。
さて、この十勝岳からは美瑛岳方面と上ホロカメットク山方面へ分岐しています。
計画では美瑛岳方面へ縦走する計画でしたが・・・何も見えません。
なので、さすがにちょっと縦走する勇気が湧かず、ピストンにすることとしました。
あとそう、画像では伝わりませんが風も強かったと言うことも怖気づいた一因でもあります。
下山の途、振り返れば相変わらず山頂付近にガスが立ち込めているものの、
中腹あたりで一気に天候が好転、
さっきまでの天候が嘘のように青空が広がりました。
そんな訳で十勝岳避難小屋ではのんびりと光合成をしながらのお茶休憩。
そして数少ない植物たちの写真撮影会。
おかげさまで、
やっと「でっかいどう」を感じることが出来ました。
やっぱり山歩きには太陽がお似合いですね。
旭岳。 [trekking]
2013年9月2日(月)のお話。
遅い夏休み、今年は久しぶりに北海道を訪れてみました。
朝一の飛行機に乗れば8時過ぎには北海道(旭川)の地に立てます。
便利な世の中ですね。
さて、移動日ではあったがまだ朝も早いので旭岳を歩いてみることにします。
旭岳は北海道最高峰であるが旭岳ロープウェイのおかげで標高1,600mまで楽々ピックアップ。
夏季シーズンは朝の6時から営業しているようです。
ただ、当日は秋雨前線のおかげで視界不良、姿見ノ池からも山容は見えません。
加え、足元に広がる草紅葉もまだまだの様子、
少し残念な感じは否めません。
さて、気持ちを切り替えハイクアップ開始です。
どうやら登山道は火山礫のガレ場のようで、活火山ならではですね。
視界不良な山歩きでも、時々ガスの切れ間からは眼下の様子が少しだけ窺え、
一瞬のその姿になんとなく壮大な北海道に来たのかな?
なんてことを少しだけ心で思い、妄想を膨らませる山歩きでした。
噴気孔から流れる硫黄の臭いを所々感じながらのハイクアップ。
九合目を過ぎた辺りで目印となる金庫岩に到着。
でも、ここはちょっとした要注意ゾーンらしい。
それは濃霧時にニセ金庫岩につられてルートを外すということ・・・
1989年に発生したSOS遭難事件の遭難現場はこのニセ金庫岩の先だったようだ。
でも、今はご覧の表示板とロープが張られていました。
ともあれ終始ガスに包まれた旭岳山行。
山頂からの望むことのできる大雪山系の山々を一つも見ることは出来ませんでした。
この旭岳は高山植物の宝庫。
ただ、今はオフシーズン・・・辺り一面にあるのはチングルマの実。
そしてそっと一輪だけ咲いていたメアカンキンバイ。
いつか初夏に訪れてみたいです。
先日、NHKのニュースで日本一早い旭岳の紅葉が放送されていましたね。
なんとも端境期に出かけたもんだと思ったりして・・・
でも、人も少なくのんびりには最高の山行でした。
遅い夏休み、今年は久しぶりに北海道を訪れてみました。
朝一の飛行機に乗れば8時過ぎには北海道(旭川)の地に立てます。
便利な世の中ですね。
さて、移動日ではあったがまだ朝も早いので旭岳を歩いてみることにします。
旭岳は北海道最高峰であるが旭岳ロープウェイのおかげで標高1,600mまで楽々ピックアップ。
夏季シーズンは朝の6時から営業しているようです。
ただ、当日は秋雨前線のおかげで視界不良、姿見ノ池からも山容は見えません。
加え、足元に広がる草紅葉もまだまだの様子、
少し残念な感じは否めません。
さて、気持ちを切り替えハイクアップ開始です。
どうやら登山道は火山礫のガレ場のようで、活火山ならではですね。
視界不良な山歩きでも、時々ガスの切れ間からは眼下の様子が少しだけ窺え、
一瞬のその姿になんとなく壮大な北海道に来たのかな?
なんてことを少しだけ心で思い、妄想を膨らませる山歩きでした。
噴気孔から流れる硫黄の臭いを所々感じながらのハイクアップ。
九合目を過ぎた辺りで目印となる金庫岩に到着。
でも、ここはちょっとした要注意ゾーンらしい。
それは濃霧時にニセ金庫岩につられてルートを外すということ・・・
1989年に発生したSOS遭難事件の遭難現場はこのニセ金庫岩の先だったようだ。
でも、今はご覧の表示板とロープが張られていました。
ともあれ終始ガスに包まれた旭岳山行。
山頂からの望むことのできる大雪山系の山々を一つも見ることは出来ませんでした。
この旭岳は高山植物の宝庫。
ただ、今はオフシーズン・・・辺り一面にあるのはチングルマの実。
そしてそっと一輪だけ咲いていたメアカンキンバイ。
いつか初夏に訪れてみたいです。
先日、NHKのニュースで日本一早い旭岳の紅葉が放送されていましたね。
なんとも端境期に出かけたもんだと思ったりして・・・
でも、人も少なくのんびりには最高の山行でした。