SSブログ

ブロッケン現象。 [and so on.]

唐松岳山頂直下で始めて見ました。
P9182596.JPG

大黒岳・白岳・五竜岳・遠見尾根。 [trekking]

2010年9月19日(日)のお話。 つづきです。

唐松岳頂上山荘を発ったのは午前6時05分。
昨日に引き続き、今日も立山連峰が見守ってくれています。
P9192602.JPG

当日も晴れていたものの高曇り、キレイな朝焼けはお預けでした。
3日目のプランは唐松岳頂上山荘から五竜岳、そして遠見尾根で下山する8時間40分、
標高差1,284m、累積標高差プラス858mマイナス2,255mの行程です。
P9192604.JPG

五竜岳方面にある牛首辺りはやせた岩稜帯で、朝一から鎖場が続きます。
P9192610.JPG

途中から真正面に威風堂々の五竜岳が全容を見せてくれます。
残雪期に武田菱の御菱が見られ、御菱→五竜の訛りが山名の由来とも言われているようです。
P9192613.JPG

牛首の岩稜帯を下り、後立山主稜線で最も低い標高2,400m以下の最低鞍部まで一気に降下。
P9192619.JPG

最低鞍部を過ぎた辺り、だいふ高度を落とした角度から牛首と唐松岳方面を振り返る。
P9192618.JPG

白岳目指してハイマツ帯をひたすらハイクアップ、遠見尾根分岐を過ぎると五竜山荘に到着。
P9192623.JPG

五竜山荘からは岩尾根を黒部側斜面に沿って斜上、G0・G2を巻きながら歩きます。
G2を過ぎた辺りで振り返り、だいぶ五竜山荘が小さくなりました。
P9192628.JPG

更に目線を横に送ると八峰キレットを通じて鹿島槍ヶ岳の雄姿を見ることが出来ます。
ひときは大きく後立山連峰の盟主に相応しい山容が印象的です。
P9192629.JPG

そして目の前には無機質な五竜岳山頂が目前に迫っています。
P9192627.JPG

山頂直下の大きな岩場をよじ登って五竜岳山頂へ、長細い岩稜帯の山頂は好展望地です。
P9192631.JPG

主稜線が続く鹿島槍ヶ岳。
P9192633.JPG

裏銀座方面。
P9192637.JPG

いつも見守ってくれていた立山連峰。
P9192643.JPG

そしてこの3日間で歩いてきた後立山連峰。
歩き始めた栂池、小蓮華尾根、白馬岳、鑓ヶ岳、天狗ノ頭、唐松岳、歩いてきた軌跡が一望です。
P9192647.JPG

残念ながら縦走はここまで…この先にある鹿島槍ヶ岳、いつか歩いてみたいですね。
名残惜しいのですが下山の途につこうかと思います。
P9192654.JPG

そして最後のお弁当は遠見尾根大遠見で鹿島槍ヶ岳を見ながらのお昼。
唐松岳頂上山荘のお弁当は味付けが濃くて美味しかった。
P9192669.JPG

後ろ髪を引かれる思いで遠見尾根を下山、小遠見山まで来ると多くのハイカーで賑やかです。
その喧騒のなか、目に飛び込んできたのはこの3日間で歩いてきた後立山の主稜線…
視界全体に広がる稜線に自分の足跡が残っているかと思うと感慨深くなります。
P9182524.JPG
運動嫌いだった私も山歩きを始めて5年程、後立山は印象に残る山行となりました。
近所の里山、丹沢、県外の山、百名山、アルプス、雪山と少しずつ成長してきた山歩き、
山をきっかけに知らない土地に足を運び、多くのものを学び、多くの方とも知り合い出会ったりもした。
どのくらいの山を歩いたか分かりませんが、人間として成長した気がします。
P9192614.JPG

これからも山に遊んでもらおうと思います。

ちなみにアルプス平駅からは白馬五竜テレキャビン(片道860円)、とおみ駅から栂池高原駐車場までタクシーで4,700円です。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。