巻機山避難小屋。 [trekking]
巻機山。 [trekking]
2012年7月29日(日)のお話。
さて、新潟遠征2日目はメインイベントの巻機山を歩くことにします。
天気予報は午後から下り坂…もてばいいなと心に思いながらの歩き始めです。
出足は盛夏の陽射しを遮ってくれる広葉樹の森を、
そして五合目辺りからはそよ風流れるブナ林を、
黙々とハイクアップが続きます。
ただ、計画では割引沢からヌクビ沢を抜ける沢ルートを歩く予定だったのですが、
沢に付いた雪渓の状態が緩いため立入禁止との看板が設置されておりました。
故にこの井戸尾根ルートから登り詰めている訳ですが、六合目からはその沢コースが見渡せます。
そんな井戸尾根も七合目からは辺りの雰囲気も変わり、
ニッコウキスゲが咲きはじめました。
途中、ガスに包まれた時間帯もあったのですが、
なんとか青空も顔を出し始めてくれましたよ。
そして八合目過ぎの前巻機手前辺りの稜線に取り付くと、
今まで見えなかった頂稜付近が見渡せるようになり、
辺りの雰囲気は一変します。
登山道は木道に変わり、
辺りには地塘が点在する、
まさにそこには高層湿原が広がっています。
そんな気持ちの良い頂稜を堪能していると、気付けば巻機山頂の標柱を発見。
しかーしです。
以前、Jetstream777さんがご指摘されていたように、ここは山頂ではなく御機屋と言うところ。
本峰は更に先。
この小さなケルンが巻機山の山頂だそうです。
こりゃ、分からんな。
なんとも味気ないピークなものですから、多くの方がお勧めする牛ヶ岳まで足を延ばしてみましょう。
池塘の脇を木道が貫き、
お花畑を掻き分け、
更に抜け、
傍らには雪渓も広がる。
こんなに気持ちの良いtrekkingは久しぶり、
牛ヶ岳まで足を延ばせと言う意味が分かりました。
頭上には真夏の太陽が輝くも、高層湿原を吹き抜ける風が身体のほてりを奪ってくれる。
巻機山が百名山である訳が分かった気がします。
こんな道を延々と歩いていたいと思わせる山歩きになりました。
新潟遠征成功です。
さて、新潟遠征2日目はメインイベントの巻機山を歩くことにします。
天気予報は午後から下り坂…もてばいいなと心に思いながらの歩き始めです。
出足は盛夏の陽射しを遮ってくれる広葉樹の森を、
そして五合目辺りからはそよ風流れるブナ林を、
黙々とハイクアップが続きます。
ただ、計画では割引沢からヌクビ沢を抜ける沢ルートを歩く予定だったのですが、
沢に付いた雪渓の状態が緩いため立入禁止との看板が設置されておりました。
故にこの井戸尾根ルートから登り詰めている訳ですが、六合目からはその沢コースが見渡せます。
そんな井戸尾根も七合目からは辺りの雰囲気も変わり、
ニッコウキスゲが咲きはじめました。
途中、ガスに包まれた時間帯もあったのですが、
なんとか青空も顔を出し始めてくれましたよ。
そして八合目過ぎの前巻機手前辺りの稜線に取り付くと、
今まで見えなかった頂稜付近が見渡せるようになり、
辺りの雰囲気は一変します。
登山道は木道に変わり、
辺りには地塘が点在する、
まさにそこには高層湿原が広がっています。
そんな気持ちの良い頂稜を堪能していると、気付けば巻機山頂の標柱を発見。
しかーしです。
以前、Jetstream777さんがご指摘されていたように、ここは山頂ではなく御機屋と言うところ。
本峰は更に先。
この小さなケルンが巻機山の山頂だそうです。
こりゃ、分からんな。
なんとも味気ないピークなものですから、多くの方がお勧めする牛ヶ岳まで足を延ばしてみましょう。
池塘の脇を木道が貫き、
お花畑を掻き分け、
更に抜け、
傍らには雪渓も広がる。
こんなに気持ちの良いtrekkingは久しぶり、
牛ヶ岳まで足を延ばせと言う意味が分かりました。
頭上には真夏の太陽が輝くも、高層湿原を吹き抜ける風が身体のほてりを奪ってくれる。
巻機山が百名山である訳が分かった気がします。
こんな道を延々と歩いていたいと思わせる山歩きになりました。
新潟遠征成功です。
八海山。 [trekking]
2012年7月28日(土)のお話。
久しぶりの山歩き。
すこーし遠くまで足を延ばそうと、新潟の山をチョイスしてみました。
目的地は昨年の夏、はなねこさんのはなねこ山を見てから山リストに入っていた八海山。
大人アスレチックなお山です。
その昔は修験の山であり、女人禁制の山でもあったようですが、
当然にして現代では老若男女、皆に開かれています。
そんな山でのメインイベントと言えば山頂付近の岩峰たち、
八ツ峰と呼ばれる地蔵岳・不動岳・七曜岳・白河岳・釈迦岳・摩利支岳・剣ヶ峰・大日岳を、
稜線伝いに歩いていくのですが、とにかく全ての山容が格好いい。
眺めているだけでもテンションが上がりますね。
更にこの八海山には八ツ峰の先に最高峰の入道山があるのですが、
残念ながら八ツ峰の大日岳から先は通行止め、ここでピストンすることになります。
ただ、帰路は巻き道を選択することもでき、
ドッシリとした八ツ峰を見上げると雰囲気も変わってみえます。
のんびりとした山歩きもイイですが、たまには気分が高揚する山歩きもイイですね。
子供の時に持っていた冒険心が呼び戻された、まさに夏休みな遠征初日となりました。
久しぶりの山歩き。
すこーし遠くまで足を延ばそうと、新潟の山をチョイスしてみました。
目的地は昨年の夏、はなねこさんのはなねこ山を見てから山リストに入っていた八海山。
大人アスレチックなお山です。
その昔は修験の山であり、女人禁制の山でもあったようですが、
当然にして現代では老若男女、皆に開かれています。
そんな山でのメインイベントと言えば山頂付近の岩峰たち、
八ツ峰と呼ばれる地蔵岳・不動岳・七曜岳・白河岳・釈迦岳・摩利支岳・剣ヶ峰・大日岳を、
稜線伝いに歩いていくのですが、とにかく全ての山容が格好いい。
眺めているだけでもテンションが上がりますね。
更にこの八海山には八ツ峰の先に最高峰の入道山があるのですが、
残念ながら八ツ峰の大日岳から先は通行止め、ここでピストンすることになります。
ただ、帰路は巻き道を選択することもでき、
ドッシリとした八ツ峰を見上げると雰囲気も変わってみえます。
のんびりとした山歩きもイイですが、たまには気分が高揚する山歩きもイイですね。
子供の時に持っていた冒険心が呼び戻された、まさに夏休みな遠征初日となりました。
雲取山。 [trekking]
2012年6月24日(日)のお話。
最近、私の山歩きと言えば月1回の土日遠征がメインでした。
なので土日のどちらも予定がなく、更に天気が良いと言うことを前提としていたので、
なかなか条件の合う日がなく、どちらか一方のお休みを利用したポタばかりになってました。
そんなこんなで前回の山歩きから2ヶ月が経過してしまう焦りもあり、
日曜日の一日だけでも良いと思い久しぶりの山歩きをしてきたのです。
歩いてきたのは東京都の最高峰である雲取山。
やっぱり6月の山歩きと言えば新緑ですね。
しかも至る所に鳥小屋らしきものがあり、
鳥でも住んでいるのかと思っていたが、どうやら住んでる気配は感じません。
さて、この雲取山は歩いてみて知ったのですが入山者の多い山のようですね。
それ故、山腹には七ツ石小屋があり、どうやら山小屋が充実している山ようです。
その七ツ石小屋を過ぎ、少しのハイクアップをすることで七ツ石山へ至ります。
が、当日の展望はなし…
天候さえ良ければ雲取山に至る稜線が望めるビューポイントのようでしたから…残念です。
そんな七ツ石山から石尾根縦走路を雲取山方面に歩いて行くと、
一旦、高度を落としていき、この道標を起点に辺りの雰囲気は一転します。
そこは何とも広い縦走路が連なり、五十人平と言う名前の如く平坦な道が続いています。
その五十人平を歩いている辺りで濃いガスに包まれてしまったので目線は必然的に近場へ…
するとツツジが咲いている姿が目に飛び込んできました。
更にはこんなキノコたちも見えてきます。
こんなのもガスに煙る山歩きの醍醐味と思ったほうが良いのでしょうね。
そんな五十人平の先にはテン場を抱える雲取奥多摩小屋があります。
収容人数70名とHPに書いてあったが、そんな大きくは見えなかったけど…すごいな。
さぁ、奥多摩小屋から先はラストスパートになります。
山頂付近の尾根筋には数々の登山道が拡がっており分岐点も数多くなってきます。
その枝のような分岐路を繋ぐ石尾根縦走路は太い幹のように広く整備されており、
山頂まで登山者を導いています。
そして4時間のハイクアップのすえ、東京都の最高峰である山頂に到着しました。
山頂には東京都のほか、目立つ埼玉県、加え山梨百名山の標識まで立っていましたよ。
そんな山頂では御坂山塊越えの富士山をはじめ、南アや八ヶ岳の展望が広がるようですが…
何も見えないので画像は割愛。
しかし大勢いた登山者の顔には長丁場の山歩きから得た達成感がにじみ出ていました。
そんな雲取山は以前から歩いてみたいと思っていた山のひとつ。
情報をくれたJetstream777さんの言うとおり魅力溢れる山であることは分かりました。
ただ自宅のある小田原からだと日帰り山行するにはどうしてもアクセスが悪い…
圏央道さえ繋がれば近い山になる…そうしたら天気のいい日にまた来たいですね。
この日知ったこと…雲取山は皆に元気を分けてくれる山だということです。
最近、私の山歩きと言えば月1回の土日遠征がメインでした。
なので土日のどちらも予定がなく、更に天気が良いと言うことを前提としていたので、
なかなか条件の合う日がなく、どちらか一方のお休みを利用したポタばかりになってました。
そんなこんなで前回の山歩きから2ヶ月が経過してしまう焦りもあり、
日曜日の一日だけでも良いと思い久しぶりの山歩きをしてきたのです。
歩いてきたのは東京都の最高峰である雲取山。
やっぱり6月の山歩きと言えば新緑ですね。
しかも至る所に鳥小屋らしきものがあり、
鳥でも住んでいるのかと思っていたが、どうやら住んでる気配は感じません。
さて、この雲取山は歩いてみて知ったのですが入山者の多い山のようですね。
それ故、山腹には七ツ石小屋があり、どうやら山小屋が充実している山ようです。
その七ツ石小屋を過ぎ、少しのハイクアップをすることで七ツ石山へ至ります。
が、当日の展望はなし…
天候さえ良ければ雲取山に至る稜線が望めるビューポイントのようでしたから…残念です。
そんな七ツ石山から石尾根縦走路を雲取山方面に歩いて行くと、
一旦、高度を落としていき、この道標を起点に辺りの雰囲気は一転します。
そこは何とも広い縦走路が連なり、五十人平と言う名前の如く平坦な道が続いています。
その五十人平を歩いている辺りで濃いガスに包まれてしまったので目線は必然的に近場へ…
するとツツジが咲いている姿が目に飛び込んできました。
更にはこんなキノコたちも見えてきます。
こんなのもガスに煙る山歩きの醍醐味と思ったほうが良いのでしょうね。
そんな五十人平の先にはテン場を抱える雲取奥多摩小屋があります。
収容人数70名とHPに書いてあったが、そんな大きくは見えなかったけど…すごいな。
さぁ、奥多摩小屋から先はラストスパートになります。
山頂付近の尾根筋には数々の登山道が拡がっており分岐点も数多くなってきます。
その枝のような分岐路を繋ぐ石尾根縦走路は太い幹のように広く整備されており、
山頂まで登山者を導いています。
そして4時間のハイクアップのすえ、東京都の最高峰である山頂に到着しました。
山頂には東京都のほか、目立つ埼玉県、加え山梨百名山の標識まで立っていましたよ。
そんな山頂では御坂山塊越えの富士山をはじめ、南アや八ヶ岳の展望が広がるようですが…
何も見えないので画像は割愛。
しかし大勢いた登山者の顔には長丁場の山歩きから得た達成感がにじみ出ていました。
そんな雲取山は以前から歩いてみたいと思っていた山のひとつ。
情報をくれたJetstream777さんの言うとおり魅力溢れる山であることは分かりました。
ただ自宅のある小田原からだと日帰り山行するにはどうしてもアクセスが悪い…
圏央道さえ繋がれば近い山になる…そうしたら天気のいい日にまた来たいですね。
この日知ったこと…雲取山は皆に元気を分けてくれる山だということです。
リトライ武尊山。 [trekking]
2012年4月29日(日)のお話。
武尊山敗退の翌日、
今度は武尊山の向かいにある皇海山を歩こうと車で栗原川林道へ向かっていると…
土砂崩れのため通行止め、更に途中で復旧作業に当たっている方に話を聞いてみると、
どちらにせよ悪路のためセダンで走行するには厳しい道であるとのことだった。
皇海山断念。
さて、どうしましょう…
やっぱり遥々群馬遠征に来ているのだから武尊山を抑えておきたいと言うは本音。
昨日、引き返した家ノ串から反対側の尾根に営業しているスキー場があったのを思い出し、
そこからなら出遅れた時間でも何とかなるかと思い川場スキー場を目指します。
GW期間中の5月6日まで営業するという川場スキー場のリフト2基を乗り継ぎ、
剣ヶ峰山手前まで労せずピックアップしてもらいます。
しかもこちらはトレース付き、このルートがメジャーだったのかと感じながら歩き始めます。
出だしの小高い峰を上がると前方に剣ヶ峰山が見えてくるのですが、
こちらも昨日の剣ヶ峰と同じように東側にトラバースしているトレースが付いています。
しかしどうも緩くなった雪面をトラバースするのは怖い。
ということで剣ヶ峰山のピークを経由して進むことにしてみました。
平坦なトラバースルートを横目に意外と急勾配でやせた尾根を登り詰め、
その山頂には沖武尊まで1.7㎞との道標、これなら行けるだろうと三度目の正直に心躍ります。
ちなみに昨日の剣ヶ峰と今日の剣ヶ峰山は別々の峰なのですが、
共に三角柱を横にしたような幾何学的で不可思議な山容をしており、
沖武尊から伸びる左右の稜線上にそれぞれ同じような形で同じような場所にある峰なんです。
剣ヶ峰山を過ぎると一旦尾根沿いに高度を落としていきます。
トレースは基本的に夏山登山道の上に付けられている感じであり、
場所によっては雪が消えた夏山登山道を歩くケースも出てくるようになったため、
ここら辺から邪魔に感じるようになったアイゼンを外して行くことにしました。
そして剣ヶ峰山から一旦高度を落としたのち、再度ハイクアップを続け振り返り、
目線が先程歩いた剣ヶ峰山と同じくらいになった頃、
目の前には念願であった沖武尊の山頂が手の届く距離に迫っていました。
そして苦節1年、3回目の挑戦にて武尊山(沖武尊)のピークを踏むことが出来ました。
何度と無く跳ね返されてきた沖武尊からは至仏山や燧ヶ岳の姿や、
残雪残る谷川連峰。
そして昨年に続き昨日も敗退した中ノ岳・家ノ串・剣ヶ峰・前武尊方面と、
本日歩いてきた剣ヶ峰山からの稜線も素敵に見渡すことが出来ました。
2日間たて続けに同じ山を歩くと言う、何とも執念深いことをしてしまいましたが、
なんとか無事に武尊山のピークを踏むことが出来ました。
まぁ正直、敗退したルートで残雪期に再チャレンジしてみたい気持ちも無きにしも非ずなのですが、
それは今後のお楽しみとしてとっておき、やっと武尊山の呪縛から逃れることが出来たかとも…
と記事に記しておきながら、実は紅葉の季節に敗退したルートを歩こうかなと思ったりもしています。
待ってろよ武尊山。
武尊山敗退の翌日、
今度は武尊山の向かいにある皇海山を歩こうと車で栗原川林道へ向かっていると…
土砂崩れのため通行止め、更に途中で復旧作業に当たっている方に話を聞いてみると、
どちらにせよ悪路のためセダンで走行するには厳しい道であるとのことだった。
皇海山断念。
さて、どうしましょう…
やっぱり遥々群馬遠征に来ているのだから武尊山を抑えておきたいと言うは本音。
昨日、引き返した家ノ串から反対側の尾根に営業しているスキー場があったのを思い出し、
そこからなら出遅れた時間でも何とかなるかと思い川場スキー場を目指します。
GW期間中の5月6日まで営業するという川場スキー場のリフト2基を乗り継ぎ、
剣ヶ峰山手前まで労せずピックアップしてもらいます。
しかもこちらはトレース付き、このルートがメジャーだったのかと感じながら歩き始めます。
出だしの小高い峰を上がると前方に剣ヶ峰山が見えてくるのですが、
こちらも昨日の剣ヶ峰と同じように東側にトラバースしているトレースが付いています。
しかしどうも緩くなった雪面をトラバースするのは怖い。
ということで剣ヶ峰山のピークを経由して進むことにしてみました。
平坦なトラバースルートを横目に意外と急勾配でやせた尾根を登り詰め、
その山頂には沖武尊まで1.7㎞との道標、これなら行けるだろうと三度目の正直に心躍ります。
ちなみに昨日の剣ヶ峰と今日の剣ヶ峰山は別々の峰なのですが、
共に三角柱を横にしたような幾何学的で不可思議な山容をしており、
沖武尊から伸びる左右の稜線上にそれぞれ同じような形で同じような場所にある峰なんです。
剣ヶ峰山を過ぎると一旦尾根沿いに高度を落としていきます。
トレースは基本的に夏山登山道の上に付けられている感じであり、
場所によっては雪が消えた夏山登山道を歩くケースも出てくるようになったため、
ここら辺から邪魔に感じるようになったアイゼンを外して行くことにしました。
そして剣ヶ峰山から一旦高度を落としたのち、再度ハイクアップを続け振り返り、
目線が先程歩いた剣ヶ峰山と同じくらいになった頃、
目の前には念願であった沖武尊の山頂が手の届く距離に迫っていました。
そして苦節1年、3回目の挑戦にて武尊山(沖武尊)のピークを踏むことが出来ました。
何度と無く跳ね返されてきた沖武尊からは至仏山や燧ヶ岳の姿や、
残雪残る谷川連峰。
そして昨年に続き昨日も敗退した中ノ岳・家ノ串・剣ヶ峰・前武尊方面と、
本日歩いてきた剣ヶ峰山からの稜線も素敵に見渡すことが出来ました。
2日間たて続けに同じ山を歩くと言う、何とも執念深いことをしてしまいましたが、
なんとか無事に武尊山のピークを踏むことが出来ました。
まぁ正直、敗退したルートで残雪期に再チャレンジしてみたい気持ちも無きにしも非ずなのですが、
それは今後のお楽しみとしてとっておき、やっと武尊山の呪縛から逃れることが出来たかとも…
と記事に記しておきながら、実は紅葉の季節に敗退したルートを歩こうかなと思ったりもしています。
待ってろよ武尊山。
リベンジ武尊山。 [trekking]
2012年4月28日(土)のお話。
昨年敗退した山をリベンジしようと1年ぶりに武尊山を歩いてきました。
昨年は5月中旬であったことに油断して、アイゼンやピッケルを持参せず軽装で挑み敗退…
今年はその教訓を活かしての再チャレンジです。
昨年に続き今年も“SNOWPAR OGNAほたか”から前武尊を経由して沖武尊を目指します。
今年は少し時季が早かったので、クローズしたゲレンデにもまだ雪がいっぱい。
昨年は雪のないゲレンデに春の息吹を感じる蕗の薹(ふきのとう)の姿もチラホラだったのですが、
今年はまだまだ深い雪の中で眠っているようでした。
GW初日の天候は雲ひとつない快晴の空が広がり、
陽射しは強く気温も上昇、しかし爽やかな風のおかげで体感的に心地良しです。
そして約3時間弱で前峰の前武尊に到着。
約1年振りに再会した日本武尊さんもまだ雪に埋もれてしまっています。
そんな雪の影響でCTの約1.5倍くらい時間が掛かってしまいました。
さて、ここからが武尊山のリベンジ本番。
今回はトレースなしでの挑戦です。
そして昨年敗退した剣ヶ峰東面のトラバースですが、
今回はアイゼンにピッケルの装備もあるので滑落に対するリスク管理はできたのですが、
晴天の昼過ぎで気温も25℃を超え雪がだいぶ緩くなってきている様子。
そのため雪崩が心配に…山歩きの経験を重ねたことによる不安だと思います。
一歩一歩、水っぽくなってきた斜面にトレースをつけながらゆっくりトラバース。
昨年敗退したポイントもアイゼンとピッケルのおかげで難なくクリアーすることができました。
そしていよいよ未体験山域に突入していきます。
前方にそびえるは次峰の家ノ串なのですが、直進東側には雪庇が見えます。
さすがにそこを通ることは出来ません。
ともなれば別のルートを探してみるのですが、どうやら南側斜面に登れそうなところがあります。
しかし画像では伝えらづらいのですが、なかなかの急斜面。
そのうえ緩んだ雪は刺しこむピッケルのレスポンスを奪い…足元はつぼ足で大変の一言です。
そんな急登にてこずりやっとのことで家ノ串まで到着。
振り向けば前武尊からの稜線が見渡せ、
その先は目的地の沖武尊まで続く稜線へと繋がっています。
が、「まだ、だいぶ道のりがあるな」と言うのが率直な感想でした。
と言うのも、既に時計の針は13時30分を指してしまっています。
CTでは50分ほどの距離のようですが、何だか時間的に厳しい感じになってきました。
歩き始めて既に4時間強が経過…仮にCT通りに歩いて山頂には14時20分に着く予定ですが、
今までの登りにはCTの1.5倍の時間がかかっている訳で…この先もCT通りに着くとは思えません。
更に5時間かかった道のりを14時20分からの下山開始では遅すぎでしょう…しかも雪道です。
「撤退」
あ~武尊山2連敗。
山は逃げないと言われても悔しいです。
ちなみに過去の山歩きで敗退したのは2回。
昨年の厳冬期天狗岳と残雪期武尊山、そして今回の残雪期武尊山2連敗で3回目となりました。
一昨年まで一度も無かった敗退も昨年から3回を数えた…
それも経験を重ねたことによる慎重さ故の結果なのではないかと思っています。
昨年敗退した山をリベンジしようと1年ぶりに武尊山を歩いてきました。
昨年は5月中旬であったことに油断して、アイゼンやピッケルを持参せず軽装で挑み敗退…
今年はその教訓を活かしての再チャレンジです。
昨年に続き今年も“SNOWPAR OGNAほたか”から前武尊を経由して沖武尊を目指します。
今年は少し時季が早かったので、クローズしたゲレンデにもまだ雪がいっぱい。
昨年は雪のないゲレンデに春の息吹を感じる蕗の薹(ふきのとう)の姿もチラホラだったのですが、
今年はまだまだ深い雪の中で眠っているようでした。
GW初日の天候は雲ひとつない快晴の空が広がり、
陽射しは強く気温も上昇、しかし爽やかな風のおかげで体感的に心地良しです。
そして約3時間弱で前峰の前武尊に到着。
約1年振りに再会した日本武尊さんもまだ雪に埋もれてしまっています。
そんな雪の影響でCTの約1.5倍くらい時間が掛かってしまいました。
さて、ここからが武尊山のリベンジ本番。
今回はトレースなしでの挑戦です。
そして昨年敗退した剣ヶ峰東面のトラバースですが、
今回はアイゼンにピッケルの装備もあるので滑落に対するリスク管理はできたのですが、
晴天の昼過ぎで気温も25℃を超え雪がだいぶ緩くなってきている様子。
そのため雪崩が心配に…山歩きの経験を重ねたことによる不安だと思います。
一歩一歩、水っぽくなってきた斜面にトレースをつけながらゆっくりトラバース。
昨年敗退したポイントもアイゼンとピッケルのおかげで難なくクリアーすることができました。
そしていよいよ未体験山域に突入していきます。
前方にそびえるは次峰の家ノ串なのですが、直進東側には雪庇が見えます。
さすがにそこを通ることは出来ません。
ともなれば別のルートを探してみるのですが、どうやら南側斜面に登れそうなところがあります。
しかし画像では伝えらづらいのですが、なかなかの急斜面。
そのうえ緩んだ雪は刺しこむピッケルのレスポンスを奪い…足元はつぼ足で大変の一言です。
そんな急登にてこずりやっとのことで家ノ串まで到着。
振り向けば前武尊からの稜線が見渡せ、
その先は目的地の沖武尊まで続く稜線へと繋がっています。
が、「まだ、だいぶ道のりがあるな」と言うのが率直な感想でした。
と言うのも、既に時計の針は13時30分を指してしまっています。
CTでは50分ほどの距離のようですが、何だか時間的に厳しい感じになってきました。
歩き始めて既に4時間強が経過…仮にCT通りに歩いて山頂には14時20分に着く予定ですが、
今までの登りにはCTの1.5倍の時間がかかっている訳で…この先もCT通りに着くとは思えません。
更に5時間かかった道のりを14時20分からの下山開始では遅すぎでしょう…しかも雪道です。
「撤退」
あ~武尊山2連敗。
山は逃げないと言われても悔しいです。
ちなみに過去の山歩きで敗退したのは2回。
昨年の厳冬期天狗岳と残雪期武尊山、そして今回の残雪期武尊山2連敗で3回目となりました。
一昨年まで一度も無かった敗退も昨年から3回を数えた…
それも経験を重ねたことによる慎重さ故の結果なのではないかと思っています。
天狗岳。 [trekking]
2012年1月29日(日)のお話。
目的果たせずに迎えた夏沢鉱泉山行2日目は天狗岳。
夏沢鉱泉は昨日より寒く-17℃です。
踏みしめる雪は寒さでしまり、キュッキュと鳴いている。
そんな寒さは雪を結晶のままの姿に止めます。
谷沿いの場所にはまだ陽射しが届かない。
そんな陽射しも、時間の経過と共に手の届く高さまで徐々に下りてきます。
さぁ~、今日が始まりますよ。
さて、目的の天狗岳へはオーレン小屋から箕冠山方面へ向かいます。
今日の天気はまずまず、陽射しが差し込むと雪が輝き、
樹も白く輝きます。
遠く先には北アルプスの山々も輝いて見えます。
そして夏沢鉱泉から約1時間半ちょっとで箕冠山に到着。
この先から根石岳方面は樹林帯を抜けるため強風必至。
と言う訳で、ここでピッケルとアイゼンを準備しておきましょう。
そんな根石岳方面は昨年と打って変わり晴天。
根石岳、その先に天狗岳も少しだけ顔を覗かせてくれています。
ただ、この箕冠山と根石岳の鞍部は風の通り道。
いつも強風が吹き抜けるため足元には雪なく、エビのしっぽも成長します。
それにしても今日は天気がいい。
硫黄岳、その奥には阿弥陀岳の姿も見て取れる。
こんな景色を硫黄岳から見てみたかったんだよなぁ~
そんな事を思いながら根石岳に到着、奥には天狗岳の姿も見えます。
昨年はここで-31.6℃を経験。
ちなみに今日は-20℃程度。
その先、天狗岳方面も視界良好で何ら問題なし。
ただ、この根石岳と天狗岳の鞍部も例外なく風の通り道。
画像では伝わりませんが強風が吹いてます。
所々、凍った雪にはアイゼンを引っ掛けピッケルでバランスを取りながら、
山頂直下だけは少しだけ気を引き締め歩み、
約3時間弱で天狗岳に到着。
が、またしても山頂での眺望が…お預けです。
なんてことでしょう・・・
こんな私の恒例となっている夏沢鉱泉山行でした。
今年はまずまずの天気だった気がするのですが、肝心なトコで・・・
まぁ、また来い!って事でしょうね。
何度でも行きたくなる山ですから、また行くよ!
目的果たせずに迎えた夏沢鉱泉山行2日目は天狗岳。
夏沢鉱泉は昨日より寒く-17℃です。
踏みしめる雪は寒さでしまり、キュッキュと鳴いている。
そんな寒さは雪を結晶のままの姿に止めます。
谷沿いの場所にはまだ陽射しが届かない。
そんな陽射しも、時間の経過と共に手の届く高さまで徐々に下りてきます。
さぁ~、今日が始まりますよ。
さて、目的の天狗岳へはオーレン小屋から箕冠山方面へ向かいます。
今日の天気はまずまず、陽射しが差し込むと雪が輝き、
樹も白く輝きます。
遠く先には北アルプスの山々も輝いて見えます。
そして夏沢鉱泉から約1時間半ちょっとで箕冠山に到着。
この先から根石岳方面は樹林帯を抜けるため強風必至。
と言う訳で、ここでピッケルとアイゼンを準備しておきましょう。
そんな根石岳方面は昨年と打って変わり晴天。
根石岳、その先に天狗岳も少しだけ顔を覗かせてくれています。
ただ、この箕冠山と根石岳の鞍部は風の通り道。
いつも強風が吹き抜けるため足元には雪なく、エビのしっぽも成長します。
それにしても今日は天気がいい。
硫黄岳、その奥には阿弥陀岳の姿も見て取れる。
こんな景色を硫黄岳から見てみたかったんだよなぁ~
そんな事を思いながら根石岳に到着、奥には天狗岳の姿も見えます。
昨年はここで-31.6℃を経験。
ちなみに今日は-20℃程度。
その先、天狗岳方面も視界良好で何ら問題なし。
ただ、この根石岳と天狗岳の鞍部も例外なく風の通り道。
画像では伝わりませんが強風が吹いてます。
所々、凍った雪にはアイゼンを引っ掛けピッケルでバランスを取りながら、
山頂直下だけは少しだけ気を引き締め歩み、
約3時間弱で天狗岳に到着。
が、またしても山頂での眺望が…お預けです。
なんてことでしょう・・・
こんな私の恒例となっている夏沢鉱泉山行でした。
今年はまずまずの天気だった気がするのですが、肝心なトコで・・・
まぁ、また来い!って事でしょうね。
何度でも行きたくなる山ですから、また行くよ!